スノーシューの魅力と育まれる感性 その1

子どもとスノーシュー。

冬の親子の遊び方としてワタシがおすすめする

手軽なアクティビティです。

 

近年、スノーシューもようやく

多くの方に認知されるようになりましたが、

私がツアーを始めた頃は、

「スノーシューってなに?」と

聞き返されることの多かったスノーシュー。

改めてスノーシューとは、

雪のフィールドを沈まずに

快適に歩くことができる

“西洋式かんじき”のような道具のことです。

スノーシュー

 

スノーブーツに直接取り付けて

ふわふわの新雪を「歩く」ことを

目的にしたスノーシューは、

ゲレンデを「滑る」ことを

目的にしているスキーやスノーボードに比べて

はじめて雪の中で遊ぶ小さなお子様と

お父さんお母さんにとっては

とても取り組みやすいアクティビティである

ということができます。

 

足に何やら装着して両手には2本のストック、

 

3歳のお子さんでもこのとおり!

 

これだけでも冒険心をくすぐり、

スタートする前から好奇心のままに

お子様方はうろうろと散策し始めます。

 

レッツゴー!

 

小さい子でも大丈夫かしら?

という質問をよくお受けしますが、

心配には及びません。

歩くことができる方であれば、

スノーシューを装着してすぐに歩き出せる

という簡単さもスノーシューの人気のヒミツ。

 

しかも、お子様は体重が軽いので、

雪面への沈み込みも少なく、

むしろ大人よりもすいすい歩いている場面も

数多くお見受けします。

 

進むスピードも

基本的には歩く速さですので、

歩きながらお話したり、

いろいろ探したり、

コミュニケーションもばっちり取りながら

楽しめることも大きな魅力の一つです。

 

装着の仕方と歩き方の

簡単なレクチャーを受けて、

スノーシューツアーはスタートします。

ふかふかの雪の上を

はじめてのスノーシューで踏む感覚に

自然と笑顔が広がります。

 

森に足を進めながら、

ガイドが解説するいろんな種類の

動物の足跡に興味を惹かれ、

冬の植物の様子や

木の実の数々を集めたり、

大型哺乳類がのこした

木の上の食事の跡には感嘆の声。

大雪原に出ると開放感も一気に全開に。

雪に寝転がって、

ご自分の人型をたくさん作るお子様も。

 

青空をただボーっと眺めて。

 

真っ白な雪の上では

すべてが新鮮。

 

雪の上を、ただ、歩く。

 

まっさらな気持ちで

すぐに大地と一つになれることで、

シンプルで最も自分と繋がれる方法、

かもしれません。

 

(その2につづく)

 

 

 

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